社畜
「社畜」という言葉がある。
空気を読め、的な理不尽極まりないかといって、解答は問いかけた人間の胸三寸で決まるという日本的な悪しき慣習の中で生き残る術を身につけて「しまった」者たちへの侮蔑の言葉だ。何が社畜なんだか。
幸せの定義が個人によって違うように、勝ち組の定義が個人によって違うように、こんな社畜の定義も個人によって違う。
アメリカはいいなあ、外国はいいなあ、ヨーロッパに住みたいな、そう思っていた時期が僕にもあったが、結局はボスの言うことを聞いて、ほいほいついていくやつが社畜で、そんな奴が勝ち上がって、マス目を進んで「あがり」に近づいていくシステムがどこの国でも共通であることに気がついたのはここ数年の事だ。
めんどくさ。
なんだよ、それ。
正しいことをなせ。まっすぐ歩け。有識者っぽい人の多くはそんなお題目を語るけど、所詮、皆、支配者階級にいたいだけだろうが。